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(24)難航する測定

 

 

低周波公害ハンドブック 

 

見捨てられた被害者のためのQ&A

 

医師 汐見文隆

 

より転載しています。転載には許可を得ております。

 

24)難航する測定

低周波公害解決の上で測定はかかせませんが、測定が被害者にとって大変な苦労の種になっていると聞きますが?

低周波音の被害を市町村に訴えた時、測定機械を持たない市町村はどう対応するかですが、なかなか府県に頼もうとはしません。

 上級官庁に対して遠慮があるのか、日頃連携がうまくいっていないのか知りませんが、市町村段階で門前払いできないかと、まず思案するようです。その時、被害者の力量を見計らい、特別うるさいヤツとか、議員が後ろについているとかでなければ、名もなく貧しくおとなしい市民は、「おととい来い」と突き放されます。

府県に通じてくれないだけでなく、中には府県に測定機械があることさえ教えてくれない市があります。人づてにやっと県に測定機械があると聞いて、喜び勇んで県に測定を願い出たら、「騒音は市だ。スジが違う」と追い返されたという話があります。官庁の縦割り行政に加えて、上意下達の一方通行で、我が国の民主主義は全く機能していません。

 では、どうしたら測定できるのかと尋ねると、業者に頼めと突き放されます。その測定業者ですが、中央でも地方でもなかなかみつかりません。やっとみつけても、1回測定費用ン十万円と吹き掛けられます。中には一声百万円てのもありまして、被害を受けた上になんでそんな大金が必要なのかと、うんざりします。それに業者にそれだけ支払っても、満足するデータが得られることはまずありません。死にガネになるのが落ちです。


★下線は管理人。下線部について管理人補足 

・都道府県に測定器は1台あります。測定器を所有する市町村もありますが、所有していない
 市町村には貸出を行っています。
・自治体に測定に応じてもらえない場合は、議員を通して頼めば、効果があることもありま
 す。
・ある被害者は大阪府に測定を依頼したところ、業者リストを手渡され、自費で業者に調査
 するよう言われました。リスト一覧51社から順に連絡して50番目にやっと受託する業者が
 見つかったそうです。

 


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2017-03-04 10:10 : 低周波公害ハンドブック : コメント : 0 :

弥生三月

  寒さが和らぎ、光に明るさが増して、鮮やかな色が日ごとに加わっていくこの季節。昨年、ちょうどお彼岸にお亡くなりになった汐見文隆氏ののご葬儀に参列するため、紀州に向かった。由良町の風車被害者Tさんは葬儀に向かう道中に目にしたヤマザクラが印象的だったようで、本居宣長の歌を添えて、汐見氏への哀悼の気持ちを表されていたが、私も紀州路の車窓から見たヤマザクラが目に焼き付いていた。人里には菜の花や桃の花、モクレンなどの花が彩りを添えるものの、山は新緑にはまだ早く、無彩色のくすんだ樹林の中でヤマザクラの白い姿は際立っていた。

  それから、暫くして実母が急逝し、11月にはまたTさんも突然、あの世に旅立った。大切に思う人たちとの別れは誰にとっても辛いものであるが、闘いの最中にある私にはあまりにも辛い別れが続いた。

 汐見先生の御葬儀のときに、「ご自由にお持ち帰りください」と著作物や冊子が参列者に提供されていたので、私は1部ずついただいてきた。
 これから、そのうちのいくつかを紹介していきたいと思っている。まず、「低周波公害ハンドブック」。副題が「見捨てられた被害者のためのQ&A」。発行は1994年で、その頃から今に至るまで、低周波音被害への対応はほとんど何も変わっておらず、汐見先生が主張された内容は今でも十分通用し、被害者が知っておかねばならないことが簡潔に記されている。これらの著作を管理する「風力発電の被害を考える会」世話人代表の松浦攸吉氏に相談したところ、自由に転載してもよいという許可を得たので、これからブログで少しずつ公開し、低周波音被害をライフワークとされた汐見氏の言葉を伝えていきたいと思う。


低周波公害ハンドブック

見捨てられた被害者のためのQ&A

img180.jpg

2017-03-03 08:38 : 雑感 : コメント : 0 :

ブログ移設と再開

旧ブログはサービス終了となり、FC2ブログに移行することになりました。旧ブログ中の「風力発電被害者の独白」は、「我が家の低周波音被害」で公開していますので、削除しました。暫く更新していなかったブログですが、これを機に再開していきたいと考えております。
2017-03-02 09:06 : 雑感 : コメント : 0 :

なぜ家を追われるのか

産経ニュース「『人生が落ち着くかと思った』 飯館村にはすべてのものがあったより引用

「『いまだに仮設住宅に住むことになるとは』 福島県飯舘村から避難している女性がそう話していた。東京電力福島第1原発事故から2年半が過ぎた。さまざまな問題が解決されないまま時間だけが過ぎていった。今年も残すところあと4ケ月弱となり、また厳しい冬がやってくる。」

 


 私が被害に遭ったのは2010年12月25日。それから、2か月を経て、私は避難先を決めた。その契約手続きで外出した2011年3月11日、 通りがかった駅前のショッピングセンターでTV各局が一斉に東日本大震災を報じていた。言葉にならぬ、凄まじさであった。 画面に釘付けになる人々の中で、私も息を飲み、立ち尽くした。

  田畑や住宅地に押し寄せる津波、濁流に流される家や車、・・・、現実とは思えぬ光景を映し出すTVから離れ、 私は帰途についたが、わが町は普段とは何も変わらない。なぜ、こんな平穏な町から、私が自宅を離れ、避難しなければならないのか。問題は低周波音である。低周波音のために私は自宅を捨てることになった。しかし、津波や地震、火災とは違い、 この「静かな音」の残虐性、暴力性について周囲の理解を得るのは難しい。

「静かな音」は「黙殺の音」。それに私はこの家を追われたのだ。天災であれば、まだ納得がいく、まだ受け入れられる、とまで思った。 隣家の機器による被害。たった一軒の家の生活の利便性により、私は家を追われた。

自宅を離れて2年半が経つ。

「いまだに避難先に住むことになるとは」 「さまざまな問題が解決されないまま時間だけが過ぎていった。今年も残すところあと4か月。」 と、飯館村から避難している女性が語るが、私も同じ状態である。

  放射能と異なり、低周波音の恐ろしさに世間は無理解であり、普通の、善良であるはずの市民が加害者となりながら、 その非を認めようとはせず、罪もない被害者の隣人を苦しみに突き落とす。

2013-09-07 23:07 : 低周波音 : コメント : 0 :

ある夏の朝

また今年も、蝉が賑やかに鳴く季節となった。この集合住宅で迎える3度目の夏。その蝉の鳴き声は昨年の事を昨日のことであるかのように思い出させる。

 昨年のある日曜日、朝8時半ごろ。チャイムが鳴ってインターホンを取ると消防署。隣室から非常ベルが鳴リ続いており、当方のベランダを通って隣室へ行きたいという。本物の消防隊員なのかどうか、ベランダから外を見ると確かに消防車が止まっている。高気密のこの部屋は、ほとんど外の音が聞こえない。慌てて、部屋に入ってもらった。

  9Fのベランダから手すりを乗り越え、隣室に入る消防隊員。猛暑の中、長袖・長ズボン・長靴(非常に重い)という、重装備で身軽によく動けるものだ。非常事態に備えて訓練を欠かさない隊員の逞しさに敬意と感謝の念が自然と湧いてきた。隣家の窓はロックされており、入室するには窓ガラスを壊すしかない。消防署やURとのやり取りの中で、隊員から“空き家”という言葉が発され、鍵が届けられるまで待機ということになった。「空き家? ベランダには植木鉢があり、空き家であるはずはないと思う。」と伝えた。

  当方はこの部屋に住んで1年4か月。同じフロアに8戸の部屋があるが、残念ながら、その間、顔を合わせたのは数人で回数も数えるほど。入居時、何度か、隣室にも挨拶には行ったが不在だったので、隣人も定かではなく、家族構成もわからない。そして、それから1時間半ほどして、消防隊員が再び、当方ベランダから隣室へ。すなわち隣室は内側からロックされており、鍵があっても開けられなかったということだ。不吉な予感。窓ガラスを割って突入。そして、玄関から複数の消防隊員が入室。

 「女性一人発見」の声。時、既に遅かったようだ。隣人が救いを求めて、非常ベルを鳴らし、しかし、壁一枚隔てた当方にはその音が聞こえない。ちょうど盛夏。一晩中クーラーをつけ、窓を閉めたままの部屋には非常ベルの音は、かすかに聞こえる電子音並の音に過ぎない。6時半ごろ目覚めた時に家人がアラームをかけていると思っていた。静かにしていると聞こえるが、動いていると気付かないかすかな音が、救いを求めていたとは。
 なぜ、最初に突入できなかったのか。なぜ、“空き室”という言葉が出てきたのか。その言葉をはっきりと否定できていれば、助かったかもしれない。いろいろな疑念と後悔が湧いてくる。

 隣人であった女性は一人住まい。高齢のご両親がともに病床にあり、姉妹それぞれが面倒を見ておられたと、後日、ご遺族より聞いた。救いを求めての非常ベル。長時間、虚しく鳴り響いたであろう音。死者のご冥福を祈りたい。




2013-07-02 23:09 : 雑感 : コメント : 0 :
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